喪服(洋装のブラックフォーマル)って、どのくらいのお値段のどんなデザインの物を買っておけば良いのか、結構悩むと思います。
40代女性・主婦であるわたしの個人的な経験と感想を書いてみたいと思います。
(1)わたしの初めての喪服
25歳ごろ、デパートに出向いて初めての喪服を自分で買いました。
わたしは親戚づきあいやご近所づきあいが薄い環境で育ったので、それまで喪服を着たことも所有したこともありませんでした。
長く着られるようにと考えてゆったりしたサイズと地味めなデザインを選びました。
値段はうろ覚えですが5〜6万円くらいだったと思います。
(2)2度めの喪服購入
40代になり、久しぶりに昔買った喪服を着てみようとすると、パツパツで入りませんでしたorz
ゆったりしたものを買ったにもかかわらず、それ以上に太った(^_^;)
また、地味なデザインを選んだつもりでしたが、あくまでも「20代にとっての地味」。
40代になった私には若作り感が漂うデザインでした。
というわけで、買い換えることに。
今回はヨーカドーのフォーマルウェア売り場のセールで約2万円になっていた喪服を購入しました。
一応、元の値札は5万円台でしたが、私には値段と質のバランスを見極める目はありません。
今後さらに太っても大丈夫なようにゆったり目のサイズ、50代になっても着られそうな無難なデザインを選びました。
(3)長く着られるがずっと着られるわけじゃない
私が初めて買った喪服は、長く着ようと思ってゆったり目を買いましたが、体型の変化は想定外に大きく、購入から約15年、着用回数たったの4〜5回で買い換えざるをえませんでした。
たとえ体重がほとんど変わらなくても、美魔女以外の女性は「若い時」と「中年以降」では似合うものが違う人がほとんどかと思います。
またデザインに流行がそれほどないジャンルの服だとは思いますが、それでもそれなりに時代を感じさせるディテールというものがあると思いました(肩パッドなど)。
親戚づきあいやご近所付き合い、ビジネス上のお付き合いなどの濃さによりますが、年齢層の高い方とのお付き合いがあまり無い場合、若い時に奮発して高価な喪服を買っても、あまり出番がないまま着られなくなってしまうかもしれません。
(4)高価なものは黒の深みが違うという意見
高価な喪服は黒が濃く深いという意見を散見します。
上記のように葬儀・法事に出た経験が少ないわたしは目が肥えていませんが、そんなわたしから見れば「喪服なら何でも同じ」。
流石に「喪服かただの黒いワンピースか」の違いは分かると思いますが、喪服の中での「黒の深みガー」とか「黒の濃さガー」などと葬儀や法事の最中に気になることは今まで全くありませんでした。
手持ちのデパートの喪服とヨーカドーの喪服を並べてしげしげと眺めてみましたが、私には質の違いがわかりませんでした。
もしかしたらヨーカドーのフォーマルウェアセールがものすごくお買い得だったのかもしれませんが(ヨーカドーの回し者ではありません)。
3万円台、5万円台などの喪服もチラっと見ましたが、黒の色が濃く見える物とそうでも無い物がありました。生地の織りデザイン?によっても黒の見え方は違うなと思いました。
パッと見で「お、これは素敵!」と思ったものは値札を見ると10万円くらいだったりしました。黒の深みどうこう以前に、デザインや仕立てが全然違うのかな?ただし、そういうのはハンガー吊りでなくマネキンが着ていたので素敵に見えただけかもしれません。
どんな服でもそうですが、着ている人次第ってところはあると思います。
あと高い物は裏地がキュプラですね!その点は羨ましいです!(笑)
(5)生地やデザインは進化している
流行を別としても、15年前と今では、喪服に使われている生地やデザインに「進化」があると思います。
例えば、ウォッシャブル、軽量化、防シワ防臭抗菌加工、着脱しやすい形、などです。
今後もこういった、お手入れしやすく、着脱しやすく、着心地が良くなるように、生地やデザインが進化していく可能性はありますよね。
(6)入手経路の選択肢が増えた
今やAmazonでも楽天でも喪服が買えます。
試着オプションが選べるネットショップもあり、ネット通販での「思っていたのとイメージやサイズが違った」という品定めの難しさのハードルが下がってきていると思います。
実店舗のフォーマル売り場に足を踏み入れると、店員さんがぴったり張り付いてきます((((;゚Д゚))))
フォーマル売り場は大抵ガラガラなので、店員さんからロックオンされることは避けられません。
気を強く持っていないと(?)店員さんのフォーマル知識トークに圧倒されて、言われるがままに購入してしまうかもしれません。
接客に煩わされずゆっくり選びたい場合にネット通販はとても助かると思います。
(7)ちなみにアクセサリーは
わたしは喪服を着てさえいればアクセサリーはあってもなくてもいいと思っています。
本真珠か貝パールかも、個人的にはどうでもいいです。
あこや真珠は通常20ー30年で寿命が来るらしいのと、体格や首の太さが変わると似合う珠の大きさや長さが変わったりするので、喪服と同じく若い時と中年以降で買い換えたくなるかもしれません。
私はとりあえず20年前にもらった本真珠ネックレスがあるので付けて参列したこともありますが、何も付けないことの方が多かったです。
手持ちの本真珠の寿命が来るか似合わなくなったら、弔事専用にジェットのネックレスを買うかもしれません。
(8)まとめ
服装で「格」を品定めされるようなお家柄の方やビジネス等の立場上服装が非常に重視される方、高価なものを買える経済的余裕のある方は高価な物を買えば良いと思います。
上を見ればキリがないです。
上記のような方々以外は、フォーマルショップで「喪服」として売られている物の中から、予算の範囲内で、年齢と体型に合ったデザインの物を買って、最低限のマナーを満たしていれば充分だし、安価な喪服でもまったく何も気後れすることは無いと思います。
どっちにしても「1着ちゃんとした物を買えば一生もの」が当てはまるケースのほうが珍しい気がするので、体型や年齢に合わせて10年前後のスパンで買い換えていく前提で選んだほうが良いと思いました。
あと、喪服を試着した時は、立ったり座ったりだけじゃなく、胸の前で合掌したり、お辞儀をしたりといった姿もチェックすると良いらしいです(フォーマル売り場の店員さんの受け売りw)。
(おまけ)
ブラックフォーマルのバッグ、ハンカチ、袱紗など小物については、シンプルでオーソドックスなのを用意しておけば、体型変化や年齢関係なく長く使えると思います。
実際わたしもウェアは買い替えてもバッグなどはずっと同じものを使っています。
ただお手入れや保管に注意が必要かな〜
しまいっぱなしにしてた袱紗、久しぶりに取り出したらシミになってたことがありました(^^;;