ちょっと早いけど今年をふりかえる
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友人おすすめのイタリアンレストランで、フルーティーでコクのある赤ワインに、色々な野菜料理、もちもち&なめらかな手打ちパスタや、店内の釜で焼いたピザなど、どれもおいしくいただきました。
店内には暖炉があり、薪に火がついて暖かい雰囲気でした。
日本でお酒を飲みに行くと、たいてい家に帰ったとき、自分の衣服や髪についたタバコのにおいにげんなりするものだけど、昨夜はちがってた。
ワンフロア禁煙だったのでタバコのにおいはなし、でも髪からは焚き火をしているときのような、懐かしいにおいがして、あぁ暖炉のにおいかーと、なんだかほのぼのした気持ちになりましたよ^^
さてさて忘年会ということで、今年がどんな年だったかと振り返った時に、ある本の一節が頭に思い浮かびました。
“INCLUDING, NOT EXCLUDING”
ローフードシェフ Ani Phyoのレシピブック「Ani's Raw Food Asia」に書いてあった言葉です。
Da Capo Lifelong Books
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彼女はこう書いています(勝手に意訳w)
まず栄養たっぷりの体に良い食べ物をもっと取り入れるようにすること。
良い食べ物を取り入れることによって体が満たされれば、自然と、労することなく、あまり体によくない食べ物を食べることが減ってくる。
より健康的な食べ物が、あまり健康的でない食べ物を自然と押しやってくれるから。
さらにこう続けています(さらに勝手に意訳ww)
この、取り入れるという考え方は、食べ物だけでなく、考え方、愛し方、仕事の仕方など生活全般に言えることです。
わたしにとって今年は、こういう感じで成長してきた年だったなぁと思うのです。
ココ数年かな?「断捨離」がはやって、とにかく要らないものをまず捨てることから、みたいな風潮なのかなぁと感じていました。
まず捨ててから、厳選した本当に気に入ったものを持つ
まず捨てることで、新しい物事が入ってくる場所ができる
これは向いている場合と、向いていない場合があると思うんです。
たとえば、私はこの秋から、飲酒量をすごく減らすことができました。
以前は週に6日か7日は飲んでいたのが、今は1週間か2週間に1度です。
また、肉を食べることをやめて1年以上経ちました。
お酒を減らさなきゃとか、お肉をやめようとか思っていても、それがつらくてストレスになってしまうと、なかなか実践できなかったり、お酒は減らせたけれどイライラが増したり、肉を食べない分ジャンクフードを食べてしまったり、というハメになってしまう場合もある。
けれど、新鮮で良質なお野菜を使った、手づくりの、作りたての、お料理・・・香味野菜をきつね色に炒めてからことこと煮込んだスープ、じっくりオーブンでローストした季節の野菜、昆布から出汁をとっていいお味噌で作った味噌汁、甘い香りの炊きたてのごはん・・・そういったものを毎日食べることで、お酒やお肉と離れていくことに過剰なストレスを感じることなく、無理なく変化していくことができたと思っています。
もちろん、良質なお野菜を手に入れることには、そういった食材が手に入る店に買い出しに行くことが必要だったし、近所のスーパーで買うより少し高い値段だったりするし、冷凍に頼らず新鮮な作りたての料理を用意することは毎回イチからの調理となり手間もかかるから、努力がいらなかったとはいえない。
けれど、ただ酒や肉をEXCLUDINGするよりは、わたしにとってはこういったことをINCLUDINGすることの努力のほうがずっと気持ちよくできた、という感じ。
クローゼットの中身の整理についても、似たように思った。
心から本当にその服が大好きで、このワンピースなら毎日着てもいいと思えたり、毎晩このパジャマで眠りたいと思ったりする、そういう服があると、それ以外の「今こうして見てみるとそこまでこの服が心から好きかっていうとそうでもない」「ハンガーにかかっている状態では素敵だと思うけど、着心地が悪い」「以前は好きだったけど、もう飽きた」「洗い替えが必要だからとりあえず買った」みたいな物にしがみついている必要がなくなって、あまり悩まずに手放すことができた。
人間関係についても同じで、やさしくしてくれる人、正直に語ってくれる人、支配的でない人、笑顔な人、そういった人に囲まれていることで、心地よくない人間関係から距離をおいたり、言いたいことが言えなかった人に言えるようになったり、逆に言いたくないことを詮索してくる人に言いたくないときっぱり言えたり、したくないことにずるずる付き合うのをやめたり、といったことができるようになってきた。
何かをEXCLUDEすることにはそれなりにエネルギーがいる。
心と体のエネルギーが。
だから、なかなか難しいこともある。
特に心が弱っていたり、体が弱っているときは。
本人にその自覚がなくても、何かをEXCLUDEすることを難しいと感じているときは、実は心や体が弱っていることが多いんじゃないかなぁ。
そういうときは、まず、心と体の滋養になるものをINCLUDEする。
それはたっぷりの睡眠かもしれないし、早寝早起きかもしれない。
夜早くベッドに入ることには努力がいるだろうし、慣れるまで寝つきが悪かったり、寝起きが辛かったりするかもしれない。
それはオーガニック野菜で作った手料理かもしれないし、炊きたてのご飯かもしれない。
オーガニックの小松菜はそうでないものより100円高いかもしれないし、お惣菜買ってくるよりは手間がかかるし、冷凍ご飯をチンするより時間がかかるだろうけれど。
INCLUDEすることにも多少の努力は必要だけれど、私の感じではEXCLUDEするよりINCLUDEするための努力の方が楽にできたし、なにより自分のためになることをできているっている充実感があった。
そうやって心と体の滋養になるものをINCLUDEしていくと、だんだんと弱っていた心や体が休まって、そしてエネルギーが補給されていって、いつしか、EXCLUDEすべき物事に立ち向かうことができるほどになるんだなぁと。
そんなことを実践してきた、感じてきた、そんな年だったなぁと。
あれこれINCLUDEしなくてもきっぱりEXCLUDEできるなら、それはそれで素晴らしいと思う。
けど、それができないからって、それならまずINCLUDEから始めればいいじゃないか。
INCLUDEの過程では、あっちの道こっちの道、やっぱり戻り道、と紆余曲折があるかもしれないけれど、それも全て必要なプロセス、大切な経験なのだと思う。
あ、それから、例えば食べもの関係でEXCLUDEしたいものがあるときに、必ずしも同じ食べもの関係に何かをINCLUDEするっていうことでもないと思う。
つまり、ポテトチップスを止めたいけど止められないときに(ちなみにポテトチップスも以前は週に2回くらい食べてたのが数ヶ月に1回にまで減ったよ!)、野菜スープをINCLUDEすることが効くときもあれば、半身浴が効くこともあるし、1枚の素晴らしく気持ちいい肌触りのカシミアのストールが効くこともある。
または、クローゼットの中のジャンクをEXCLUDEしたいけど捨てられないときに、壁に飾る1枚のアートが効くこともあるし、お気に入りのカフェで飲む1杯の香り高いコーヒーが効くこともあるし、夜9時に携帯の電源を切ってベッドに入ること効くかもしれない。
なんか最近、気配がないなーと思ったら、
いろいろと整理されたのですね。
私も慢性的に「荷物アレルギー」(精神的にね)なので、
参考にさせてもらいます。
さて、今年もあと2週間を切ってしまいました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
いつもありがとう。
そうなんですよ~最近姿をくらましていました(笑)
まだまだ整理したい物事がたくさんあり、どう整理したらいいのかもわからない部分もありますが、ぼちぼちやって行きたいと思います。
荷物アレルギーって面白い表現ですね^^
うさぎねこさんも良いお年を~!
とっしー